初めての干し柿作り

干し柿を作ろう。
そう思って薬局に来た私は、やる気だけは満点でした。

……柿だけ持ってきて
道具が、ひとつもありませんでした。
鍋なし。
ピーラーなし。
紐もない。
あるのは柿と、
「まぁ何とかなる」という謎の自信だけ。
そんな柿だけ持った私を見かねたのか、
ご近所さんが声をかけてくれました。

「鍋?あるよー」
「ピーラー?貸そうか?」
気づけば、
干し柿作りに必要な道具一式が揃っていました。
鍋もピーラーも貸してもらって、
本当に助かりました…とお礼を言うと、
ご近所さんがニコッとして一言。
「じゃあ、報酬は干し柿10個ね」
…なるほど。
これはもう、正式な契約です。
干し柿は、
作る前から配当が決まっていました。
さて、
この“報酬付き干し柿”は、
無事に10個分、完成するのでしょうか。


